【 YONEX 】 EZONE100 2022 インプレッション (商品説明・レビュー)

ラケット

YONEX | EZONE 2022 | インプレッション

この記事について

テニス用品店の売上でも常に上位に食い込んでくる大人気の機種であり、反発系の黄金スペックの中心的ラケットでもあるEZONE100 2022 のインプレッション記事です。

《この記事を読むことにより》

  • EZONE100 2022がどんなラケットなのか分かります。
  • 向いている人のタイプ、類似商品の紹介もしていきます。

商品説明

デザイン

EZONE100 2022 デザイン
EZONE100 2022 デザイン

デザインは物凄くかっこいいです。

全体的には控えめな青を基調としていますが、場所により青の濃淡が異なっています。

部分的に光沢のある明るい青が使用されていて綺麗な仕上がりです。

個人的には現行のVCORE、VCORE PROのデザインがイマイチだと思っていますが、

今作のEZONEは洗練されていて素晴らしいデザインだと思います。

スペック

重さ:300g
バランス:320㎜
フェイスサイズ:100平方inch
長さ:27inch
ストリングパターン:16×19
厚さ:23.8 – 26.5 – 22.5㎜

テクノロジー

アイソメトリック

EZONE100 2022 テクノロジー
ezone100 isometric

YONEX独自の楕円形のフェイス形状のテクノロジーです。

これにより通常のフェイスに比べ7%程スイートエリアが広くなるとのことです。

よってEZONE100はフェイスサイズが100平方inchながら、107平方inch同等のスイートエリアがあるということになります。

2G-Namd Speed

EZONE100 2022 テクノロジー
ezone100 2g-namd speed

今作のEZONEから採用されたカーボン素材です。シャフト部に搭載されており、しなった後に素早く復元することで反発力の向上に寄与しています。

VDM

EZONE100 2022 テクノロジー
ezone100 vdm

グリップ内部に特殊なメッシュ状の振動吸収素材を入れることにより、雑振動をカットするテクノロジーです。

雑振動をカットすることにより、手に伝わる打球情報がクリアになり正確な打球情報を得ることができます。

インプレッション

ストローク

反発力:強い

反発力が強く、しっかり飛んでくれます。

ただ反発力が強いだけではなく、「グッ」と食いついてから「ポーン」と弾くように飛び出します。

この一瞬の「グッ」という掴む感覚があることにより、ただ弾いて飛んでいってしまうのではなく、回転を掛ける時間やコントロールするための時間を確保することができます。

打感としては反発系のラケットの中では柔らかいです。フレーム自体のしなり感も感じ取ることができ、しっとりした打感の印象でした。

スピン性能:やや高い

引っかかり感自体はそこまで強くありませんが、打球時に一瞬掴む感覚がある為、その時間の中で回転を掛けやすい印象でした。

コートに収める為に必要な回転はしっかり掛かるので、反発力が高い割にコートへの収まりは良く感じます。

ただし、VCOREのように自然と回転が掛かってくれる感覚はあまりありません。

回転で跳ねるよりも推進力で伸びる印象の方が良かった為、フラットドライブ系をメインに打つ人の方がマッチしそうです。

振り抜き:普通

前作のEZONE2020を売った際に黄金スペックの割に振り抜きの良さを感じましたが、今作はあまり振り抜きの良さは感じませんでした。

おそらく、厚みが前作より平均0.5㎜程太くなっているのが影響しているのかもしれません。

その分、正面厚は薄くなっているとのことですが、正面厚より横幅の厚さの方が振り抜きに与える影響は強く感じました。

とはいえ振り抜きづらい訳ではありません。

複数本のEZONE100のスウィングウェイトを計測してもらいましたが、280g前後の個体が多かったです。

これは黄金スペックの平均に比べるとやや軽めです。

フレームの厚みはありますが、スウィングウェイトがやや軽めの為、振り抜きに対しては可もなく不可もなくといったところです。

ボレー:打ちやすい

「ブレない」「適度に掴む」という要素はボレーの打ちやすさに大きく影響すると考えていますが、EZONE100はどちらも満たしています。

またYONEX独自のアイソメトリック形状も相まってスイートエリアも広く感じます。

スイートエリアが広く、少し外してもブレない。適度な掴みでコントロールすることもできます。

ブロック気味にボレーする私にはイージーミスも減り打ちやすかったです。

一方、ある程度振って運ぶようにボレーする人には反発力が強すぎて暴発する可能性があるかもしれません。

サーブ

フラット系サーブ

ストローク同様「グッ」と一瞬掴んでから勢いよく飛んでいきます。

ラケットのパワーとストリングのたわみ感により、ボールを潰すことができ、体重の乗ったスピードボールを打つことができました。

やや距離が長くなる印象を受けましたが、接触時間が確保できる為、調整はしやすかったです。

回転系サーブ

回転も掛けやすかったですが、スピンサーブで弾ませるより、少し速めのスライスサーブの方が効果的でした。

跳ねない訳ではありませんが、容易にスピードボールが打てる為、回転量よりスピードにベクトルを合わせた方がEZONEの良さを感じることができます。

まとめ

良かった点

  • 反発力の中にも掴み感があり、パワーとコントロールが共存している。
  • 柔らかい打感と広いスイートエリアで身体にも優しい。

注意点

  • 反発力が強い為、ボックスフレームでガンガン打っていく人には合和ない可能性が高いです。
  • 前作の方がより反発力が強く、使用感が変わっているので、乗り換えの際は要注意。

競合商品

ULTRA100 V3.0

ULTRA100 V3.0に比べるとEZONE100 2022 の方がフレーム自体の柔らかさを感じることができます。

どちらもボールの接触時間が長く、ホールド感のある打感ですが、質はかなり異なります。

ストリングのたわみによるホールド感はULTRA100 V3.0の方が分かりやすく、フレームのしなりによる柔らかさはEZONE100 2022 の方が分かりやすいです。

フレーム自体にパワーを求める人はULTRA100 V3.0、柔らかさを求める人はEZONE100 2022の方がマッチすると思います。

ピュアドライブ 2021

EZONE100 2022の最大のライバル機種です。

対象プレーヤーもかなり近しく、どちらにするか迷う人も多いかと思います。

フレーム自体、打感、共にEZONE100 2022 の方が柔らかく、ピュアドライブ2021の方が弾いて飛ばすシャープな打感です。

スピンはピュアドライブ 2021の方が掛けやすく、高い反発力を回転を掛けてねじ込むことで良さがでるのに対し、EZONE100 2022 の方がナチュラルに収まりが良いです。

より攻撃的にプレイしたい人はピュアドライブ2021の方がマッチする可能性が高いと思います。

EZONE100 2022の対象プレーヤー

  • 弱点が少なく、対象プレーヤーが非常に広い、万人受けしやすいラケットです。迷ったら是非使ってみて下さい。
  • ボレーも打ちやすくオールラウンドに使用できる為、男女問わずダブルスプレーヤーにお薦めです。

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