【 Wilson 】【 CLASH100 V2.0 】ラケットインプレッション(商品紹介・使用感想)

ラケット

Wilson CLASH100のインプレッション記事です。特徴やテクノロジー、実際に使用した使用感を紹介していきます。

wilson|CLASH100 V2.0|インプレッション

CLASH100 V2.0はこんなラケット

  • 規格外のしなりと面の安定性が共存したラケット
  • 操作性抜群で振り抜きやすいラケット

デザイン

トップ部が黒、その他が赤のシンプルなデザイン。

派手な赤ではなく、渋めな落ち着いた赤で非常にかっこいいです。

そして今作の一番の特徴はスロート部分のCLASHの文字がエンボス加工になり窪んでいます。今までにない特徴的な加工の為、最初に見た時はびっくりしましたが、見慣れるとかっこいいです。

前作のデザインがあまり好きではなかったので、今作のデザインの変化は大変満足です。

スペック

重さ:295g
バランス:310㎜
長さ:27inch
ストリングパターン:16×19
厚さ:24㎜

テクノロジー

FORTYFIVE

前作のCLASHは先端部分で捉えた時にしなり戻りの反応が鈍く、飛びが悪くなるという意見があったようです。

今作ではカーボンの編み方を変えることにより、前作からのしなり感、面安定性を継承しつつ、先端で捉えた時の弾きの良さを進化させたとのこと。

これにより先端方向へスイートエリアを広がったようです。

使用感

ストローク

前作を使用した際、今までに体感したことがないしなり感で衝撃を受けましたが、今作は前作よりはしなり感が控えめかなと思いました。

とは言いつつも他のラケットと比べると、圧倒的にしなり感を感じることができます。

先端方向へのスイートエリアの拡大ですが、確かにパワーロスは少なくなっている印象ですが、それでも先端方向で捉えてグリグリ回転を掛けるラケットではないなと思いました。

反発性

しなり感が非常に強いラケットの割に反発性は高いです。

普通はしなり感が強いと反発性は落ちる傾向にありますが、このラケットはしなってもしっかり飛ばすことができます。

また、合わせるように当てただけのスイングでもある程度しっかり飛んでくれるので、ディフェンスもしやすかったです。

ただ、相手が速いボールを打ってきた時にボールを持ちすぎてしまい、打球感的に重さをを感じることがありました。

スピン性能

スピンは掛けようと思えばしっかり掛かります。ボールとの接触時間の中で押し上げる様に回転を掛けられるイメージです。

ただし、スピンを掛けると回転は掛かりますが、失速感が出てしまい、推進力がなくなり、短いボールになりやすかったので、やはりフラットドライブ系の人の方がこのラケットの恩恵は受けられると思います。

更にもう一つ気になる点として、短くて低いボールを薄く当てて持ち上げようとする際に、強すぎるしなりの影響で当たりが厚くなってしまい、ネットに真っ直ぐ飛んでいくか、上方向に抜けてしまうことが多々ありました。私の技術不足だとは思いますが・・・。

振り抜き

重量が295gと一般的な黄金スペックよりやや軽めなことに加え、バランスが310㎜とトップライトな為、振り抜きはとても良いです。

ただし、トップが軽すぎて相手の勢いのあるボールを返す時に重みを感じます。それに加え、ラケットが非常にしなり、接触時間が長いことで、重さが更に助長される印象でした。

ある程度高いレベルでプレーしている方は、トップに重りを貼るなどしてスウィングウェイトを調整する必要が出てくる可能性があります。

そんなに速いボールが来ない環境下でプレーしている方には振り抜きやすさのメリットの方が大きく、扱いやすいと思います。

面安定性

メーカーの謳い文句通り、しなり感が強い割には面の安定性もしっかりしています。

ある程度スイートスポットを外しても何とか返すことができます。

ただし、元々スウィングウェイトの軽さと強いしなりから、打球感を重たく感じやすいラケットなので、外すと更に重さが強調されることに注意が必要です。

ボレー

強めの反発力、しなり由来のホールド感、操作性の良さ、高い面安定性とボレーがしやすい要素が揃っており、実際にボレーしやすかったです。

ストロークの時に感じたボールの重さはそこまで感じませんでした。

サーブ

サーブでもしなり感とトップライトの影響が強く出ていました。私の場合、フラットサーブが打ちづらく、回転系のサービスは打ちやすく感じました。

スピード

速いサーブを打つ際に、イメージ以上にボールを持ちすぎてしまい、パワーロスを感じました。

スピードよりも接触時間の長さを活かし、プレースメントを意識したサーブを打つ方が有効だと思います。

回転

速いサーブとは対照的に回転系のサーブは打ちやすかったです。

長い接触時間の中で回転が掛けやすく、大きく変化するサーブを打つことができました。

特にスピンサーブの落ち方、跳ね方は特質すべきポイントでした。

まとめ

良かった点

  • 早くないスイングでもしなりを感じることができ、フラットドライブでコントロールしやすい。
  • ボレーが打ちやすい要素が多く、ボレーしやすい。
  • 操作性が良く、あまり力がない人でも扱いやすい。

注意点

  • スイングスピードが速い人が使うとパワーロスする可能性がある。
  • 強いしなり感、軽いスウィングウェイトの影響でボールの重さを感じやすい。

競合商品

HEAD BOOM MP

スペック上近い機種はHEAD BOOM MPです。

しなるけど面ブレはしない特徴も似ています。

しかし、しなり量には大きな差があります。

BOOM MPもしなりが強いラケットですが、CLASH100のしなり量は比になりません。

CLASH100よりもう少ししなりを抑えたい、シャープな弾きが欲しい方はBOOM MPの方が合っていると思います。

考察

  • 速いスイングでボールを潰して打つ方が使うのではなく、ゆったりとしたスイングで合わせる様にスイングする方にマッチすると思います。
  • 特にベテランプレーヤーや女性には扱いやすさ、コントロール性の高さがマッチする可能性が高いのでおすすめです。
  • また、『しなるってよく聞くけどどういう感覚なの?』と気になっている方はこのラケットを使えば、『なるほど!しなるってこういうことか!』とすぐ分かると思うので、是非使ってみてください。

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