DUNLOP SX300 2022を打ってきました。管理人が感じた使用感や特徴を紹介していきます。
DUNLOP|SX300 2022|インプレッション
SX300はこんなラケット
- 軌道を上げやすいスピン系黄金スペックラケット
- カッチリした打球感で面の安定感抜群のラケット
デザイン
全体が鮮やかなイエローカラーです。完全に某メーカーの黄色いラケットを意識していると思われます。
両サイドの黒いペイントの部分はよく見るとただの黒ではなく、渦巻きの様な模様が入っています。
渦巻きは回転の掛けやすさをイメージしているのでしょうか、メーカーのこだわりを感じます。
スペック
重さ:300g
バランス:320㎜
長さ:27inch
ストリングパターン:16×19
厚さ:23-26-23㎜
テクノロジー
SPIN BOOST GROMMETS
ラケット上部のグロメットに搭載されており、ストリングの動きをグロメットの形で調整し、軌道をコントロールするテクノロジーです。
前作のSX300でも搭載されていたテクノロジーですが、今作では更に改良が加えられています。
前作では縦糸10本のグロメットに搭載されていたことに対し、今作では12本分のグロメットに搭載されています。
また、グロメットの形を変え、より軌道調整機能が強化されています。
V-ENERGY SHAFT
シャフト部に溝が入っています。これにより、シャフトでのしなり感を高めようとしていることが伺えます。
この溝ですが、前作よりは浅くなっています。前作はかなりしなるイメージだったので、今作では溝を浅くすることにより、意図的にしなり感を抑えているのだと思います。
新ストリングパターン
前作ではセンターのストリングパターンが詰まっていましたが、今作では全体的にストリングパターンが粗くなる様に設定されています。
これにより、スピン性能と打球感の柔らかさを向上させているのだと思われます。
使用感
ストローク
前作のSX300は中厚とは思えないしなり感とホールド感で柔らかいスピン系ラケットのイメージでした。
実際に使用してみた感覚を前作との比較も交えてお伝えしていきます。
反発性
打球感的にカッチリしており、思っていたより硬めの打球感でした。
このフレームの硬さにより、しっかりと反発してくれます。
明らかに前作より飛びが強くなった印象です。
スピン性能
スピンは掛けやすいです。ガリっと強い回転を掛けることができます。
ただ私はスピンの掛けやすさより軌道の上げやすさの方が顕著に感じました。
意識的に軌道を上げなくても自然と軌道が上がるので、必然的にネットミスは激減します。
一方、反発力の強さと軌道の上がりやすさから距離が出やすく、バックアウトしてしまうことが度々ありました。
その為、しっかりスピンを掛け、コートに抑え込む必要がありそうです。
気になる軌道修正機能ですが、私の主観としては、『ネットミスは確かに減る』ですね。
ネットはしづらいので回転を掛けることに集中できます。
よって、スピンの効いた安定したストロークを打ち続けることが容易なラケットだと思います。
今作はストリングのピッチも広がり、スピン性能は上がっていると思いますが、しなりによる接触時間で押すようにスピンを掛ける方は、前作の方がスピンが掛けやすかったと思う人もいるかもしれません。
振り抜き
縦長の形状になったことにより、振り抜きも向上しています。
ダンロップのラケットは不思議とスペック以上に振り抜きが良い気がします。
ボレー
反発性
反発力が強く、深さのあるボレーが打ちやすいです。
回転も掛けやすい為、スライス回転の掛かったボレーも打ちやすく、コントロール性も高いです。
しなりは少ない為、押して運ぶボレーより、ブロック気味にボレーする方が得意なラケットだと思います。
面安定性
ラケットの剛性が高い為、面の安定性も高いです。多少外しても何とか返すことができます。
ラケットの形状が縦長になっていますが、スイートスポットへの影響はそれほど感じませんでした。
縦長になってもスイートスポットが狭くなっていることはなさそうです。
サーブ
スピード
回転特化型のラケットですが、フレームがしっかりしており、高い反発力があるのでフラットサーブも打ちやすいです。
しっかりスピードの乗ったサーブを打つことができました。
回転
サーブでも回転の掛けやすさは間違いないです。
スピンサーブの跳ね、スライスサーブの曲がり方、共に実力以上の変化量を出すことができました。
まとめ
良かった点
- 間違いないスピン性能。
- 軌道が自然と上がり、ネットミスが減る。
- 面ブレが少なく、ボレーも打ちやすい。
注意点
- 思ったよりカンカンした硬めの打球感。硬質なフレームが苦手な人は注意。
- 反発力が高く、軌道も上がりやすい為、スピンを掛けることは必須。
- 前作のしなり感が好きだった方は要注意。(あまりしならない)
考察
- 高い軌道で安定したスピンを打つプレーヤーには間違いないです。
- また、スピンプレーヤーに限らず、スピンを掛けるのが苦手だから、アシストを求めて選ぶのもありです。
- 中厚ラウンド系の硬めの打感が大丈夫な方であれば、男女やレベル問わず、幅広いプレーヤーにマッチすると思います。
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